【記事】行政にこそ、ホワイトボードミーティング®の「標準装備」を(第39回)

 

 

 

 

行政にこそ、
ホワイトボードミーティング®の「標準装備」を

     

丸本 昭

(オン・ストレングス代表)

 

 

市職員時代、私が管理職になって最初にしたのは、使っていないホワイトボードを、職場の打ち合わせスペースに持ち込むことでした。役所の会議で残念なのは、「発言者がいつも決まっている」「空中戦が多い」「予定より長引いてしまう」「結論が出ない」ところ。持ち込んで最初の頃は、自分でどんどん板書していました。すると公務員の特性か、誰かが整理し始め、構造化し出します。そんな話し合いに慣れてくると、普段の会議でも「課長、持ってきました!」と、会議室にホワイトボードを引っ張ってきてくれるようになりました。さらには、照れながらも実際に書き出す人まで現れました。異なる考えや意見を率直に引き出し、多くの人が納得できる結論をまとめていくのが、行政の仕事。同じ方向を向いて、一人ひとりの意見を尊重するホワイトボード・ミーティング®を「標準装備」する自治体が増えていくよう、これからもお手伝いしていきたいと思います。

(認定講師リレーエッセイ第39回 2021年7月1日)

 

ホワイトボードを活用した、職場での勉強会