【記事】新潟にホワイトボード・ミーティング®を広げたい

 

吉崎利生さん

(有限会社 F&Cヨシザキ代表・組織開発コンサルタント)


 
 
日本列島のほぼ中央部。5つの県に隣接する新潟県の面積は、全国5位を誇ります。新潟市から車で2時間の上越市を拠点に活動する吉崎利生さんは、県内初のホワイトボード・ミーティング®認定講師として、普及と啓発に尽力してこられました。企業や行政、福祉施設やまちづくり活動など、幅広い領域で組織開発コンサルタントして活動されています。
 
 

新潟の先駆者として

平日夜に開催される「ホワイトボード・ミーティング®気軽な勉強会」をスタートして4年。上越市内に7人の認定講師が誕生し、仲間と共に、その輪を確実に広げてきた吉崎利生さんは「頼りになるリーダー」として、佐渡市、新潟市、柏崎市、十日町市、糸魚川市、魚沼市など、県内に温かいつながりを育んできました。「キーパーソンの力が大きいと思います。個性があって、ご自身の職場や活動でホワイトボード・ミーティング®を活かそうとする人が多いんです。みんな前向き。この人がいるから大丈夫!というキーパーソンを広げて近い将来、新潟県内を網羅したい」と、その広がりを見込んでいます。
 
 

ホワイトボード・ミーティング®との出会い

きっかけは富山市で開催されたセミナーへの参加でした。「話し合いのスキル勉強会(ハナスキ)」を主宰し、ファシリテーター養成に取り組んできた吉崎さんの当時の悩みは、「理論先行になりがちなファシリテーションを誰もができる体系にすること」でした。「だから、ホワイトボード・ミーティング®に出会った時に大きな衝撃を受けました」と、当時を振り返ります。1枚の名刺サイズの紙に集約された「ホワイトボード・ミーティング®質問の技カード」から始まる学び。湧き上がるように話をする人。好意的な関心の態度で聞いてくれる相手がいることが、すごく楽しい。初対面なのに仲良くなれる。そして、ホワイトボードに残る膨大な情報の量。何気なく話す意見も論理的思考に転換される様子に「これはすごい。この方法があれば十分だと思いました」。
 
 


 
 

勇気づける人でいたい

祖父母の代から商店を営み、常にお客様のいる賑やかな環境で育った吉崎さん。とにかく人が好きで、ホワイトボード・ミーティング®の授業参観に訪れた教室では「小学生を観ているだけで幸せ」で、涙が滲んできます。企業、商店街、地域包括支援センター、公民館など。いろんな現場でホワイトボード・ミーティング®を広げてきましたが、中でも印象に残るのは地元の上越市議会です。「会派を越えて、和やかな笑顔で共感や同意が溢れてくる学びの場は、有意義で楽しかったです。市議のみなさんが住民との意見交換会にすぐに取り入れる実行力がすごいと思いました」。自身の強みはユニバーサルであること。とにかく困っている現場に入り、環境を整え、課題整理と解決をしながら、現場に力を育んできた吉崎さんは「勇気づける人でいたい」と語ります。そして、ファシリテーターとして歩む未来は「豊かな人生に違いない」と見込んでいます。
 
 

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