【記事】親子支援とホワイトボード・ミーティング® ー言葉の背景にあるニーズ(第23回)杉上貴子さん

「意識とは別に肉体的に否応なく母親になるスイッチをいれられる」(山縣威日・産婦人科医)。妊娠を経て出産・子育ての道のりは、予期しないことの連続です。努力をすればそれなりに結果がえられた生活から、思い通りにならない子育ての日々。なかなか順応できない中でも、新米ママパパはさまざまな自己選択・自己決定を求められます。そんな親子を支援する私たちにとって、ファシリテーション技術は大きな力になります。「聴く」技術を身につけて、私は仕事がとても楽しくなりました。たとえば「母乳育児をしたい」という相談にも様々な背景があります。その「第一声」を頼りに話を深めて聴いていくと、切ないほどに願う赤ちゃんの成長や親になろうとする必死な姿に出会い、思わず抱きしめたくなります。ことばに加え表情、姿勢をアセスメントし、親子のニーズにぴったりフィットしたケアをする時に、ホワイトボード・ミーティング®の技術は有効です。親子支援者に広げるべくこれからも取り組んでいきます。

親子支援の場にファシリテーションを広げたい

(認定講師リレーエッセイ第23回 2020年11月22日)

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