地域包括支援センターの業務はとても多様です。要支援認定を受けた方へのケアプラン作成のほか、認知症によるご近所トラブルやいわゆる「ゴミ屋敷」への対応、また社会問題となっている8050問題など。複雑なケースへの支援も行います。さらに、校区コミュニティ、自治会、民生委員など地域を支える方々との会議も定期的に開催し、高齢化が進む地域で安心して暮らしていくにはどうすれば良いか、何ができるか等を話しあう場も作ります。
私たちのセンターでは事業計画策定や介護予防教室の企画づくりなどに、ホワイトボード・ミーティング®︎を活用しています。職員がファシリテーションスキルを身につけていれば、どんな難解な課題を抱えたケースであっても、みんなの意見を可視化して「発散→収束→活用」のプロセスを踏みながら、少しずつでも着実にゴールに向かうことができます。見通しを立てて常に余裕を持ち「心の体力」を温めておくことが、より良い支援につながると信じています。
(認定講師リレーエッセイ第28回 2021年2月11日)