2025年9月13日から15日にかけて茨城県水戸市で開催された「日本特殊教育学会第63回大会」において、北海道教育大学釧路校の田中雅子准教授がポスター発表を行いました。発表テーマは「特別支援学級若手教員のための巡回指導プログラムデザイン―ホワイトボード・ミーティング®を活用したファシリテーション型巡回指導―」です。3年間にわたり北海道で実践してきた巡回指導の成果と課題がまとめられました。

発表では、特別支援学級に在籍する児童生徒数が増加し、担当教員数も急増している一方で、特別支援教育を専門とする教員が不足している現状が示されました。そのため、若手教員が専門性を確保・向上することが喫緊の課題となっています。田中准教授は、ホワイトボード・ミーティング®の技法を取り入れた巡回指導プログラムを設計し、若手教員が安心して語り、自己の課題に気付き、具体的な行動計画を立案できる仕組みを構築しました。
巡回指導を見学した管理職からは、「協議内容が整理され大変分かりやすい。ホワイトボードを見ながら思考することで、より具体化・焦点化できた。若手教員が自己の成果と課題を認識し、今後の目標を立てる上で有効だ」といった評価が寄せられています。
また田中准教授は、「若手教員の話をじっくり聞くことで『安心して話せる場』が形成され、巡回指導員からの助言も受け入れやすくなり、その後の実践に成長が見られた」と考察を述べています。
見学した管理職からは「ホワイトボード・ミーティング®は、協議内容が整理され大変分かりやすい。ホワイトボードを見ながら思考することで、より具体化、焦点化できた。若手教員が自己の成果と課題に気付き、今後の目標を設定する上で有効だと思う」といった感想が寄せられました。
田中さんは、今回の実践・研究を通じて、「若手指導員の話をじっくり聞くことで『安心して話ができる場』が保たれ、巡回指導員からの助言も受け入れやすく、その後の行動にも成長が見られた」と考察しています。

田中准教授は、ホワイトボード・ミーティング®開発者のちょんせいこと共に、明治図書出版『特別支援教育の実践情報』誌上で好評連載中です。連載に関連した解説動画も公開されており、誌面とあわせて実践に役立てることができます。