【記事】相談活動とホワイトボード・ミーティング®(エッセイ22)

 

 

 

 

相談活動とホワイトボード・ミーティング®

     

北園道樹
(社会福祉法人白梅福祉会特別養護老人ホーム白梅の杜 生活相談員)

 

私はホワイトボード・ミーティング®を対人援助の場面で使用しています。特に申込のご相談を受ける際、多くのご家族が不安を感じ「心の体力」が冷たい状況で来所されます。そのため、相談を始める時はノートにホワイトボード・ミーティング®の「定例進捗会議」の要領で書きながら「どんな感じですか?」からスタートします。すると今、抱えている悩みや不安について、ご家族のペースで発散していただけます。その後、困っていること、良いことについて教えて頂きますが、ほとんどの方が困っていることばかりで、良いことはないと言われます。しかし、オープンクエスチョンで振り返りながら今できることや昔のエピソードなどを話すうちに、良いことも発見され、自然と笑顔になります。ご家族の不安は相談だけでは解決できません。しかし、不安な中でも「心の体力」を温めることはできます。帰るときには笑顔で帰っていただけるように、これからも、一緒に向き合い続けていきたいです

 

      

実習生と利用者理解のミーティング風景

(認定講師リレーエッセイ第22回 2020年11月22日)