【記事】障害者支援=ホワイトボード・ミーティング®(第74回)

 

 

 

 

 

 

障害者支援=ホワイトボード・ミーティング®

     

小林 竜也

(社会福祉法人むぎのめ 施設長)

 

 

「障がいのある人も自立して、自分らしく生きていく」。そのためには、具体的にどのような支援が必要でしょうか。障害の有無にかかわらず、私たち一人ひとりには、本来、力があります。その力を発揮しやすい環境設定をすることが、私たち支援者の仕事です。そのひとつとして、私はホワイトボード・ミーティング®︎を活用しています。例えば、うまくできたことやモヤモヤしたことを1on1で聞く。一緒に外出活動の行先を決める。クッキーの売り上げアップ大作戦を立てるなど。障害をもつ当事者が、様々な場面で意見を表明し、合意形成し、「自己選択」と「自己決定」の場面をつくる時、ホワイトボード・ミーティング®︎はとても有効です。また2年連続で、大阪府の障害者相談支援従事者を対象とした研修で、個別支援プランを立てる話し合いの講師も担当しました。ホワイトボード・ミーティング®︎は、国際生活機能分類(ICF)をはじめとする障害者支援の考え方と、とても相性が良いのです。「みんながホワイトボード・ミーティング®を学べば、自分らしく生きていける社会につながる」と確信しながら、日々、仕事をしています。

(認定講師リレーエッセイ第74回 2023年4月9日)

 

ミニホワイトボードで面談をする筆者