【記事】ケアマネジャーの視点が変わると、 ワクワクドキドキのケアプランに(第93回)

 

 

 

 

 

ケアマネジャーの視点が変わると、
ワクワクドキドキのケアプランに

     

平野 亨子

(医療法人マックシール)

 

 

ケアマネジャーの仕事というと、介護保険をベースにした「ケアプランの作成」が一番に挙がります。ケアプランを作成するには、事前にアセスメント(情報収集・分析)を行い、利用者の課題を抽出します。「できないこと」をどう支援するのかという視点でプランを立てるのがよくある流れです。一方、ホワイトボードケース会議は「利用者の視点」で考えます。「利用者の困りごと」から、ご本人がどんな生活を望んでいるのか推察し、プランを立てるのです。例えば、「家で生活したい」と望む利用者のケース会議。会議前は「そんなん無理や!」と考えていた担当ケアマネジャーも、ホワイトボードケース会議では、利用者の視点に立ち、「どうすれば家で生活を続けられるのか」という視点で考えることができました。その結果、笑顔でワクワクドキドキするプランに。ケアマネジャーは、利用者の想いを叶えるケアプランを作り、彼らと共に走っていく「伴走者」ではないでしょうか。そのためには、ホワイトボード・ミーティング®︎の考え方・手法は、大変有効だと実感しています。

(認定講師リレーエッセイ第93回 2024年2月27日)

 

ケアマネージャーとの事例検討会で、
ファシリテーションをする筆者(左から2人目)