【記事】生徒が、平和な世界の構成者となるために(第52回)佐藤ひな子さん

「私は地球平和をめざしている」。そう生徒に、同僚に言います。「そりゃそうだけど、どうやって?」。衝動的で喧嘩っ早い私を知る大学までの友人は特にびっくりするでしょう。口に出せるのは「実現可能だ!」と見通しが立ったからです。高校教員として勤める私は「学校は生徒が生き抜く力をつける場所」だと強く思います。と同時に、その過程こそが「平和な世界の構成者となるための礎」だと考えるに至りました。その方策を探す中で出合ったのがホワイトボード・ミーティング®︎。皆さんと勉強していくうちに「微力だから、無理なのでは」が、希望に変わりました。その丁寧な枠組みは前向きで希望を生む対話を実現します。相互理解を促進し、温かい関係性、姿勢を場にもたらします。短時間で互いを知り得たほくほくした嬉しい気持ち、が交流を促進する原動力になります。「これならいける! 生徒の役に立つし、これこそ平和への道筋!」と確信しています。コミュニケーションは技術。本当にそう思います。現場で生徒の生き抜く力を育んでいきます。

(認定講師リレーエッセイ第52回 2022年3月8日)

筆者も執筆協力した「13歳からのファシリテーション」

(ちょんせいこ著・メイツ出版)

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