「グループになって、感想を交流しましょう。」子どもたちが一斉に話し始めます。そんな中、じっと黙ったまま時間をやり過ごしていたのが小学4年生の女の子でした。日頃から気軽に友達とおしゃべりすることが、あまりありませんでした。そんな彼女も、オープン・クエスチョンの練習をクラスで繰り返すうちに、ホワイトボードを使った話し合いができるようになりました。国語の「友達新聞づくり」で友達にインタビューした時のことです。ちょっとぶっきらぼうですが「好きなことというと?」「うんうん。」「もう少し詳しく教えてください。」「なるほど」と、質問や相槌を繰り返しながら黙々とホワイトボードに書き込んでいきます。そして、最後に書いたことを読み上げて、相手の子が嬉しそうに「そうそう!」と頷くと、彼女も思わずニッコリ。魔法がかかった瞬間でした。
ホワイトボード・ミーティング®で防災について話しあいました
(認定講師リレーエッセイ第17回 2020年11月4日)