学校現場における働き方改革の推進には、教職員による対話が必要不可欠です。様々な問題を解決するために対話を通して合意形成を行い、納得解や最適解を見いだしていく必要があるからです。4年前、校内に「働き方改革委員会」が組織されました。私が主担当となり、最初に行ったことがホワイトボード・ミーティング®の考え方を生かした対話です。教職員が日頃からもっている思いや願いを共感的に聴き合うことによって、改革に向けた具体的なアイデアや改善策が少しずつ見えてきました。例えば、「校時表を見直して、授業時数を確保しつつ下校時刻を早め、放課後は授業準備などにじっくりと取り組む」「長期休業中の学校側からの課題を廃止し、それぞれの学年に応じた自主学習を奨励する」などです。対話による改革を進めたことで、業務の精選だけではなく、学校という存在が子どもたちにとってどのような学びの場であるのか考えるきっかけにもなりました。
教職大学院に派遣中の現在も、対話を大切にしています
(認定講師リレーエッセイ第18回 2020年11月7日)