私が運営に関わる日本語教室には、地域の外国人の方々が、生活に必要なことばを学びに来ます。出身の国や地域、来日の背景など様々な人たちが、楽しくグループ学習を進めるツールとして重宝しているのが、A4版のミニホワイトボードです。サイン交換で自己紹介、お題「好きな食べ物」に合わせて文字を書く、お国自慢を単語やイラストで紹介する、知らないことばをメモする…など、使い方は無限です。ミニホワイトボードは、手元で気軽に書き込めるので、日本語という外国語で表現することのハードルも下がります。さらに、目で見ることによって、言語力の差を超えて話題が共有でき、学びが進むと感じています。また、居心地のよい教室の基盤となるのは、活動を担当する学習支援者の方たちとの良好なコミュニケーションです。ミーティングでは、「心の体力」や、ホワイトボード・ミーティング®︎質問の技などのファシリテーションも活用しつつ、深い情報共有による温かい関係作りをめざしています。
(認定講師リレーエッセイ第35回 2021年5月1日)
ミニホワイトボードを活用したグループ学習