【記事】特別支援教育とホワイトボード・ミーティング®︎(第30回)

 

 

 

 

特別支援教育とホワイトボード・ミーティング®︎

     

中西省太
(京都府小学校教諭)

 

 

担任している特別支援学級では「インタビューの名人になろう」という学習をしています。「ホワイトボード・ミーティング®︎質問の技カード」を使って、好きな遊びや一番楽しかったことなどを「もう少し詳しく教えてください」「へぇー、そうなんや!」と聞きあいます。聞きあうことに慣れてきたら、次は、話を聞きながら、ホワイトボードに書くことにもチャレンジします。文章を書くのが苦手な子も、友だちの話したことをしっかり書こうと一生懸命。回を重ねるうちに「5行書けた!」と、書く分量が増え、喜びを感じていました。話を聞いてもらった子も、書いたものを読み上げてもらって嬉しそうです。ホワイトボード・ミーティング®の効果を一番感じたのは、新型コロナの休校中です。登校日に休校中の様子をインタビューすると、良かったことも困ったこともエピソードとして話してくれました。困ったことも素直に伝える。大切なスキルが育ってきていると感じています。

 

 

 

ドイツに行った話を聞きながら書いたミニホワイトボード

 

(認定講師リレーエッセイ第30回 2021年3月1日)