【記事】ゼミの心理的安全性を高める「定例進捗会議」(第41回)

 

 

 

 

ゼミの心理的安全性を高める
「定例進捗会議」

     

阿部 隆幸

(上越教育大学大学院 教授)

 

 

わたしは上越教育大学という、主に教員養成を目的とした大学に勤めています。ゼミ運営の肝は「主体性」であると考え、ほぼ100%学生に任せています。その際、学生が取り入れているのが「定例進捗会議」です。わたしのゼミは「授業づくり」や「学級づくり」という広い範囲を研究対象としており、各自別々のことを行う場合が多くあります。週1回のゼミの「定例進捗会議」は、個々人の信頼関係を築いて心理的安全性を高めたり、情報交換をしたりすることで、より広く深い研究を進めるきっかけづくりになっています。大学教員として、本学に着任し6年目。阿部ゼミ1期生で、ホワイトボード・ミーティング®︎認定講師でもある前田考司さんが、この進め方を取り入れて以来、うちのゼミでなくてはならないものとなりました。毎年、各々が個性的に生活しながらも、つながり協力しながら進めている理由の一つに、この「定例進捗会議」があると実感しています。

(認定講師リレーエッセイ第41回 2021年8月2日)

 

ゼミ運営になくてはならない「定例進捗会議」