【記事】外国ルーツの子どもたちと続ける定例進捗会議(第66回)

 

 

 

 

 

 

外国ルーツの子どもたちと続ける
定例進捗会議

     

平山 アツ子

(大阪府松原市立小学校教諭)

 

 

 

市内の小学校を巡回し、外国ルーツの子どもたちをサポートしています。言葉が通じないために寂しい思いをしたり、情報の伝達が難しい中「とにかく気持ちを言える場が必要」と続けてきたのが、ホワイトボード・ミーティング®︎の定例進捗会議です。まず、子どもたちは気持ちを表すカードと質問の技を使いながら、自分の思考や感情を日本語で話します。それを私がホワイトボードに書きます。例えば「学校にくる道にネコがいて、名前をつけている」というようなエピソードが伝わってきます。次にホワイトボードに書かれた文字を素材に子どもたちが作文を書きます。たくさんの文章が書けると嬉しい。そのためには、たくさん話すことが大切で、演劇的手法も合わせながら作文を完成します。楽しく続けていると、やがて子ども同士でファシリテーターとサイドワーカーができるようになり、私は見ているだけの役割になります。こうした姿が、教室の日常の風景になればいいと考えています。

(認定講師リレーエッセイ第66回 2022年11月24日)

 

外国ルーツの子どもたちと気持ちを共有する「定例進捗会議」