【記事】ママたちがエンパワメントするひととき(第71回)

 

 

 

 

 

 

ママたちが
エンパワメントするひととき

     

下村 篤子

(NPO法人マミーズ・ネット)

 

 

 

私の職場「子育てひろば」は、乳幼児の保護者のための地域の居場所です。利用の主はママたち。「子育て仲間と出会いたい、誰かと話したい」とやってきます。私は身近な相談相手として、気持ちの聞き役として、「ホワイトボード・ミーティング®︎質問の技」を使い、心を込めて話を聞く毎日です。また、ひろばを飛び出し、ワークショップも行っています。定例進捗会議で「最近の子育てどう?」と聞くと、例えば「〇〇なことがあってイライラした」と、日常の悩みも語られます。「もう少し詳しく教えて。エピソードは?」と聞き進めると、様々な気持ちが言葉になって出てきたり、子どもの成長に気づいたり。話して、聞いてもらって、可視化して、振り返ることで、自分の子育てを肯定する瞬間が訪れます。さらに「うちも一緒、頑張ってるね。私はこうやってみたよ」と、ママたち同士のピアサポートもごく自然に生まれます。こんなエンパワメントな場面に立ち会うたびに、私も元気になっています。

(認定講師リレーエッセイ第71回 2023年1月31日)

 

子育てをテーマにしたワークショップ