【記事】教職員のウェルビーイングを実現する1on1(第83回)

 

 

 

 

 

 

教職員のウェルビーイングを実現する1on1

     

古澤 純子

(山形県河北町立溝延小学校 教頭)

 

 

学校組織の中で、各校に一人だけ配置される「一人職」。養護教諭や事務主事などの一人職は専門職であるため、校内で相談したりアドバイスを求めたりすることが難しい場合があります。一人職を「独り」にしないために、業務の連携と本人のメンタルヘルスにつなげることを目指して、ホワイトボード・ミーティング®︎の「あなたのための定例進捗会議」を実施しています。「頑張っていること」「困っていること」「相談したいこと」「プライベート」などについて、「最近どんな感じ?」と声をかけ聴きながらホワイトボードに書いていきます。業務についての情報を共有し、日々の仕事ぶりをねぎらい励ますとともに、本人の心身の状態の把握もします。大切にしているのは、「話したいことだけを話す」ことにより心理的安全性を保障し、困ったときにはいつでも相談できる関係性を築くこと。さらには、こうした1on1の面談を通して仕事に対するビジョンを共有し、さらなるパフォーマンスの向上を目指しています。トップダウンだけではない。建設的なボトムアップ型の学校マネジメントにファシリテーションをいかしています。

(認定講師リレーエッセイ第83回 2023年9月3日)

 

 

一人職との連携を大切にした面談