【記事】先生も生徒もファシリテーター(第84回)

 

 

 

 

 

 

先生も生徒もファシリテーター

     

郡 あゆみ

(徳島市立中学校 英語科)

 

 

極力、自分の話を減らして、生徒同士の対話の時間を生み出すことを大切にしています。「土日どうだった?」「新聞を読んで気になる記事」など、その時々の問いを立て、相手を変えながら、時間が空いたらペアトーク。文化祭や体育祭の企画や振り返りもホワイトボード・ミーティング®︎の企画会議で生徒がファシリテーターになって話し合います。新商品のアイデアを企画会議で話し合い、英語でプレゼンテーションをする授業では「シールを貼っておけば、自分の持ち物の場所がすぐにわかるアプリの開発」など、ユニークな意見がたくさん出ました。3人1組になり、笑いながら喋る。前のめりで相手の話を聞いてホワイトボードに書く。自分とは全く違う意見も受け止めてまとめていく。そんな生徒の姿を見ていると「たくましいなあ」と感じます。本校では、教員の校内分掌としてファシリテーション推進部が創設されました。研修や毎月の定例進捗会議などを通じて、教職員がファシリテーションを学んでいることが大きな強みです。

(認定講師リレーエッセイ第84回 2023年9月3日)

 

対話ベースの職員研修の様子