【記事】思いを伝え合い、聴き合う場に(第78回)本川良さん

昨年、うれしいことがありました。ある先生が振り返りで、こう語ってくれたのです。「私は今まで学校という器の中で、子どもも先生も活動するものだと思ってきました。でも今年は、『やりたい』気持ちをスタートにして、大きな行事のたびに、みんなで思いを伝え合い、聴き合ってきました。それは、まるで『器』をみんなでいちから創るような感じで、子どもも先生も本気の2学期でした」。ああ、いい言葉だなあ…と思いました。そして、うれしい。教務主任と担任を兼務しながらの2年目。ホワイトボード・ミーティング®︎のスキルを活かしながら、学校教育目標ワークショップ、運動会(学芸会・卒業式)ミーティング、保護者とのテーマトーク会などで問いを立て、聴き合う場を設定してきました。「どうしたい? どうなるといい?」「なるほど、なるほど」「エピソードを教えて!」。お互いの思いや意見を大事にすることからでしか、次には歩めませんね。そしてエピソードの共有は、本当に大切。そう感じた出来事でした。

(認定講師リレーエッセイ第78回 2023年6月7日)

子どもも先生も「本気」になれる学校へ

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