【記事】「自分の夢がわかった!」(第95回)伊藤千里さん

「自分の夢がわかった!」。これは、ある小学生の男の子が振り返りで書いた言葉です。おしゃべりが得意ではない彼。「自分の夢」って、何だかわからなかったそうです。でも、友だちから「夢というと?」とオープン・クエスチョンで聞かれるうちに「わかった!」とのこと。「人は問われることで、自ずと考え始めるのだなあ」、そして「互いに聴き合う関係を育むことで、語れるようになるんだな」と感じた出来事でした。

私がホワイトボード・ミーティング®に出合ったのは約10年前。その頃は本で読むしかなく、実践には結びつきませんでした。しかしコロナ禍により、オンラインでの学びの道が開かれました。練習を進める中で「参加者みんなが元気になる」という意味を実感。自分の思いを「うんうん、わかるわかる」と聞いてもらう時間は至福です。さらに、意見が可視化されることで、多くの気付きが生まれるのも発見でした。

私の夢は、そんな場所や時間を最北の町(北海道稚内市)に創っていくこと。うまくいかず、くじけることもあるけれど、そんな時こそ自分に「どうしたらいい? どうなったらいいと思う?」と、問い続けたいです。

(認定講師リレーエッセイ第94回 2024年5月5日)

最北の町の先生達と行なった
ホワイトボード・ミーティング®︎の学習会

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