【記事】特別支援教育におけるホワイトボード・ミーティング®(エッセイ6)

 

 

 

 

特別支援教育におけるホワイトボード・ミーティング®

     

工藤美季
(山形県小学校教諭)

担任する特別支援学級では、私がファシリテーターとなって「定例進捗会議」にチャレンジしています。回数を重ねるうちに子どもたちのサイドワーカーとしての成長を感じます。「ホワイトボード・ミーティング®質問の技カード」を学習する前なのに、子どもたちが私を真似て「へ~そうなんだ。それで?」「あーわかる!んだけね。」などと相槌を打っているのです。

「もう少し詳しく教えて」と尋ねると、考えながら話が進み、話し終わると自然に拍手が起こります。最後にみんなで愛のあるメッセージを送りあう「温かい時間」を作れるようになってきました。終わった後のボードを子どもたちは一生懸命に読んでいます。読み書きが苦手な子も一文字ずつ拾ってニコニコしている姿に、私がエンパワーされています。生活単元学習でも役割分担会議にチャレンジし、子どもたちが協力しながら活動に取り組んでいます。

 

担任の先生がファシリテーターになり、子どもたちの意見を聞くのがスタート

 

 (認定講師リレーエッセイ第6回 2020年9月18日)