【記事】社会的養護のチーム力を高める(エッセイ8)

 

 

 

 

社会的養護のチーム力を高める ホワイトボード・ミーティング®

     

永久理恵
(キャリアコンサルタント)

社会的養護とは「保護者がいない、または何らかの事情で一緒に暮らせない子どもたちを社会で育て支援する仕組み」です。児童養護施設もその仕組みの一環であり、私は職員のキャリア支援やチーム力向上のお手伝いをしています。児童養護施設では、交代勤務の引継ぎからチーム会議、リーダー会議、ケース会議などさまざまな話しあいが日々、行われています。そこに役立つのがホワイトボード・ミーティング®の型。型があるから、限られた時間内にみんなが公平に発言でき、当事者意識が高まり、深い情報共有も進みます。意見の「発散」で終わらず、「収束」で考えを整理し、「活用」で前へ向かうことがチームの活力を高めてくれます。さらに型はファシリテーター育成を促進。「型を守ったら、本人が自分で気づいた。自分の感情で無理に引っ張らずに済んだ」と、職人気質のリーダーが笑顔で振り返った時、“守破離”の大切さを実感。これからもファシリテーターをどんどん育成し、チーム力向上を応援していきます。

 

都内施設でのリーダー研修。3人一組で定例進捗会議の型を徹底的に練習します

 (認定講師リレーエッセイ第8回 2020年10月5日)